3・ギヤの事ついて詳しく
タミヤから出ているギヤは・・・。
【ミニ四駆シリーズ】
1・カウンターギヤとスパーギヤの組み合わせ
ギヤ名 | ギヤ比 | カウンターギヤの色 | スパーギヤの色 | ギヤの画像 |
標準ギヤ | 5:1 | 青 |
黄緑 | |
スピードギヤ | 4.2:1 | 赤 | 肌色 | |
ハイスピードギヤ | 4:1 | 黒 | 肌色 | |
スーパーカウンターギヤ | 4:1 | 黒(丸穴ベアリング入り) | 肌色 | |
超速ギヤ(S1用) | 3.5:1 | 黄土色 | 黄土色 | |
超速ギヤ(X付属) | 3.5:1 | 水色 | 黄色 | |
軽量超速ギヤ | 3.5:1 | 灰色 | 灰色 |
【ミニ四駆PROシリーズ】
ギヤ名 | ギヤ比 | カウンターギヤの色 | スパーギヤの色 | ギヤの画像 |
ハイスピードギヤ | 4:1 | 青 | オレンジ | |
超速ギヤ | 3.5:1 | 黄緑 | ピンク |
【1・ギヤの種類とギヤ比】
っと・・・現在ではこれ位。
もっと前のミニ四駆を加えれば・・・ギヤの種類は増えるけども、実際に使うのはこれ位かな。
色々と種類があるけど、基本のギヤ比は3種類。
ギヤ比の左側の数字が小さくなるほど回転が上ってトルクが下がる。
左の数字が大きくなるほどトルクが上って回転が下がるっていう関係になっているよ。
これは・・・モーターが何回転した時、タイヤは何回転するかっていう数字で、
超速ギヤの場合・・・モーターが3.5回転するとタイヤが1回転するって言う事。
この左側の数字が小さくなれば回転が上るって言うのは何となく分かると思うけど、
じゃあ・・・なんでトルクが下がるのか?モーターのトルクが同じなら同じじゃないの?っと思う人も居るはず。
それは・・・自転車の段付き自転車を思い浮かべてもらえれば良いと思う。
ギヤ比の大きいギヤ・・・つまりは1段とか2段だね。その時にペダルは軽くて坂道でも楽なはず。
逆にギヤ比の小さい時は、ペダルは重くて坂道はとてもじゃないけど登れないはず。
これと同じことが言えるんだよ。
さらに・・・ギヤ比が大きいと、ペダルをこぐのは楽だけど・・・進むには沢山こがなければならない。
ギヤ比が小さいと・・・ペダルは重いけれど、スピードに乗ると少ないこぎ数で走っていけるし、速度も出る。
ミニ四駆のギヤ比もこれと同じなんだよ。
その結果・・・どういうことが言えるかと言うと・・・。
スタートダッシュと、アップダウンがかなり多いコースの場合は・・・標準ギヤ、スピードギヤ辺りを。
最高速を伸ばしたいのなら・・・スーパーカウンターギヤ、超速ギヤを。
っと、言う感じに選べるはず。
ただ・・・そうそう標準ギヤを付けないといけないようなコースレイアウトはないから、
カウンターギヤか超速ギヤを選んでおけば間違いないはず。
実情として・・・・・今のミニ四駆界では超速ギヤの選択肢しかないようで。
トルクの不足は・・・モーターかタイヤ径を変えて調整をしているみたい。
ストレートが多い時は超大径や大径で・・・カーブが多く、アップダウンが多い時は小径で・・・みたいな感じで。
ギヤの軽量化は・・・応用編で話していくけれど、此処の時点では軽量化はしない方が無難かも。
ギヤを壊してしまったり、回転バランスが崩れて・・・遅くなる原因にもなっちゃうからね。
【2・ギヤの精度】
一番使う超速ギヤ。
しかし・・・これには精度の違いがあって・・・最初の超速ギヤ・・・。
あの黄土色のスーパー1用のアレね。
あの超速ギヤは精度が出て無いみたい。
TZやスーパーFM用の軽量超速ギヤも精度はボチボチ。
そうなると・・・やっぱり一番良いのはスーパーXシャーシ用の超速ギヤかな。
AOパーツとして、100円で手に入るのも良い所だし。
【精度】 黄土色超速ギヤ(S1用)<灰色軽量超速ギヤ(TZ、S−FM)<Xシャーシ付属超速ギヤ
ただ・・・スーパー1やTZ、スーパーFMに使うと・・・ギヤカバーに干渉して使えない。
そうすると・・・ギヤカバーを削って入るようにするか、
超速専用のカバー入手の為にそれぞれの専用の超速ギヤセットを買うかだね。
ただし、今現在だと黄土色の超速ギヤは生産してないし、軽量超速もなかなか見なくなったからなぁ・・・。
やっぱり、スーパー1やTZ、スーパーFMにX用超速を使いたかったら、ギヤカバーを削るしかない。
仮に黄土色や灰色の超速ギヤがあったとしても、専用カバーがないと結局は使えないからね。
これはスーパー1シャーシに搭載した一例。
超速ギヤは他のカウンターギヤより一回り大きいので、ギヤカバーの内側をリューターで削り取る。
ギヤがスムーズに回るまで削って・・・さらにはカバーを薄くしすぎて穴とか開けないように・・・グリスが飛び散るし(苦笑)
あ、ちなみにVSシャーシとTZ−Xシャーシの場合は、キットのままのギヤカバーでも超速ギヤが使えるのでご安心を。
2・クラウンギヤについて
クラウンギヤの色 | 主な使用シャーシ | 特徴 | ギヤ画像 |
クラウンギヤ ピンク | ・スーパー1 ・TZ、TZ−X ・VS etc |
・ギヤの歯の形状がヘリカル ・抵抗が少ない ・柔らかい |
|
クラウンギヤ オレンジ | ・スーパーFM ・X etc |
・ギヤの歯が二等辺三角形 ・抵抗がやや大きい ・硬い |
クラウンギヤには上の通り・・・2種類あります。
基本的にシャーシによって使い分けるんだけども・・・実はこのクラウンギヤ・・・同じに見えて違うものなんだよ。
※注意※
クラウンギヤはシャーシによって使用できる種類が決まっています。
例えばVSの場合はピンクが使えてオレンジを使用するとレギュレーション違反。
スーパーXの場合はオレンジが使えてピンクはレギュレーション違反・・・とように、
レギュレーションに引っ掛かる場合があるので、組み合わせに注意しましょう。
(1)クラウンギヤ ピンク
ピンク色のクラウンギヤは・・・歯が特殊でヘリカルクラウンギヤとも呼ばれているみたい。
よ〜く見てみると・・・・歯が斜めになっていて、オレンジに比べて薄いはず。
これのお陰でプロペラシャフトのギヤとかみ合った時、抵抗が少ないので音も静かだし、速さも求められる。
良い事尽くしのクラウンギヤだけども・・・弱点は・・・その歯の形状で欠け易いと言うこと。
薄くなり、先がとがっているのに加え、ピンク色のギヤは元々柔らかい素材なので寿命が短い。
歯の先が1つでも欠けてしまうと・・・音もうるさくなるし、ちゃんと動力を伝えられなくなるので注意が必要だよ。
特に、モーターロック(タイヤの回転を手などで無理矢理止めてしまうこと)やコースアウトした時に欠け易いので、
モーターロックやコースアウトした時はには・・・よ〜くギヤの歯を見ること。
※ピンククラウンギヤの使い道
高速サーキット向けで、人によっては1レースで壊れてしまう。
アップダウンやジャンプ台などがあり、
タイヤに衝撃が加わってタイヤがロック気味になり易いコースレイアウトのレースでは走るごとにチェックを怠らない。
壊れたクラウンギヤは・・・柔らかめのギヤスタビとして使えるので捨てないように!
(2)クラウンギヤ オレンジ
オレンジ色のクラウンギヤは、歯の形状はピンク色と比べて厚く、簡素に出来ています。
なので、ピンク色のクラウンギヤより歯の欠けが少なく、硬いので耐久力があります。
しかし・・・丈夫な分、プロペラシャフトのギヤと噛み合う面積が大きいので・・・音がうるさく、抵抗が大きいと言うこと。
また、オレンジクラウンの場合・・・その硬さによってクラウンギヤの歯が欠ける事は滅多にないですが、
プロペラシャフトのギヤの方が削れていってしまうという不具合が発生してきます。
そうなると・・・プロペラシャフトを交換するしかなくなってくるかな。
ピンククラウンギヤでモーターロックすると・・・クラウンの歯が欠けるという事が起きたけれど、
オレンジギヤでは・・・プロペラシャフトのギヤにクラウンの歯がめり込んで、プロペラシャフト交換と言う事になるので・・・
やっぱりモーターロックはしないように注意しよう。
ちなみに・・・抵抗が大きくて音がうるさいという事は・・・遅くなってしまうという事だけど、
これは慣らしを長めにする事で解決できます。
使えないギヤだなんて言わない様に(笑)
※オレンジクラウンギヤの使い道
なかなか壊れないので・・・激しいアップダウンやジャンプ台があるコースでも安心して使える。
ただし、長い慣らしをしないとピンククラウンのようなスムーズな回転が得られない。
また、ギヤが硬いので・・・プロペラシャフトのギヤ部分を定期的に見てあげるように。
壊れたクラウンギヤは・・・硬めのギヤスタビとして使えるので捨てないように!
・・・・っと、クラウンギヤについてはこれくらい。
2種類のクラウンギヤの特性を知っておき、性能を最大限に活かせるようにしよう。
3・ピニオンギヤについて
まず・・・モーターの回転が伝わるのはカウンターギヤなんだけども、
そのカウンターギヤに回転を伝える為のギヤが・・・このピニオンギヤ。
ピニオンギヤの種類 | 入手方法 | 特徴 | ピニオンギヤの画像 |
ノーマルピニオン | ・従来のミニ四駆シリーズに付属 ・AOパーツNo.7005 10個入り |
・標準的なピニオンギヤ ・全体がギヤになっている |
|
紫ピニオン | ・ミニ四駆PROシリーズに付属 ・中空プロペラシャフトに付属 ・GUP 8Tピニオンギヤセット |
・ギヤの一部がない ・ノーマルより軽い |
|
8T真ちゅうピニオン | ・PROシリーズ用モーターに標準装備 ・GUP 8Tピニオンギヤセット |
・真ちゅう製のピニオン ・硬く殆ど欠けない ・圧入するので抜けない ・重い |
ピニオンギヤにはこの3種類があります。
基本的に、モーターによって返るのだけれども・・・ギヤの歯の数は一緒です。
(2)ノーマルピニオン
最もポピュラーなピニオンギヤで、機能的には問題はないです。
値段も・・・AOパーツで買うと・・・10個で150円と格安です。
しかし・・・ピニオンギヤはモーターの軸に付け、
まず最初にトルクなどを受ける部分なので・・・長い間使っているとゆるくなってきます。
そうすると・・・モーターの軸だけが空転してしまうような感じになるので、
かなり遅くなってきてしまう事が分かると思います。
もし、手で抜けてしまうようならば・・・絶対に交換しないとダメ。
(1)紫ピニオン
ノーマルピニオンギヤが軽量化されたピニオンギヤで、ピニオンギヤの主流です。
PROシリーズには標準装備で入っているし、GUPでも発売されています。
駆動系は出来るだけ軽く・・・と言うことでこっちの紫色のピニオンギヤがオススメだよ。
ただ・・・やっぱりこのピニオンギヤもプラスチック製なので、長い間使っているとゆるくなってきます。
手で抜けてしまうようならば・・・これも絶対に交換しないとダメ。
(1)8T真ちゅうピニオン
形状こそノーマルピニオンだけれども・・・材質が真ちゅう製のピニオンギヤ。
非常に硬く、1度モーターに付けると・・・外れません。
その面だけを見れば・・・抜けのトラブルが起きないので良いピニオンギヤと言えますが・・・。
なんとも・・・・硬すぎ。
明らかにプラスチックよりも硬いので、カウンターギヤの方がすぐに削れてしまいます。
出来るなら・・・使わない方が良いかも。
カウンターギヤのプラスチックと真ちゅうピニオンの金属という組み合わせで・・・抵抗も大きくなるので、
音もうるさくなってしまいますし・・・・。
ただ、削れると言う事を活かして・・・カウンターギヤの慣らしは早く終わらせる裏技的使用法もないこともないけどなぁ・・・。
また、高トルク高回転のモーターの場合・・・。
ノーマルピニオンや紫ピニオンだと、すぐにゆるくなったりピニオンギヤの歯が欠けたりするので、
高性能モーターとは相性が良い。
っと、ギヤの事については此処まで。
次のステップでは・・・各シャーシのことについて詳しく説明していきます。