4・シャーシの事ついて詳しく
どんなセッティングをするのに対しても、このシャーシに取り付けていくことになります。
なので・・・このシャーシの事についても詳しく見ていこう。
1・ミニ四駆シリーズ
現在のミニ四駆シリーズで手に入りやすく、使えるのは・・・6種類。
【スーパー1シャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン |
画像 |
62mm | 79mm | ・リバティエンペラー ・マグナムセイバー ・Vマグナム ・シャイニングスコーピオン etc |
軽量でコンパクトなスーパー1シャーシ。
その為、コーナリングでの走りが鋭く、テクニカルなコースレイアウトに強いシャーシ。
スーパー1シャーシは結構古めのシャーシではあるけれど、今もまだ現役で活躍できるシャーシだよ。
超大径+井桁装備のスーパー1シャーシだって良く見かけるしね。
ただ・・・バンパーの強度が致命的に弱いので・・・強化するのが必須かな。
また、超速ギヤ・・・これを装備するのに専用のカバー(超速ギヤセット)が必要だったりするんだよね。
もし、もっていない場合は・・・・キット装備のカバーを地道に削っていくしかない。
【スーパーFMシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
62mm | 83mm | ・ストラトベクター ・ブロッケンギガント ・ガンブラスターXTO etc |
かつてあったFMシャーシの進化系であるスーパーFMシャーシ。
もっともホイールベースが長いシャーシでもあるので、ストレートでの走行安定性が高い。
また、フロントモーターと言う事もあり・・・前側に重心が寄る事でレーンチェンジャー等で安定しやすい。
しかし、そのホイールベースの長さが災いしてコーナーで速度が落ちやすい。
さらに、なかなか速さを追求するのに苦労させられるシャーシでもあります。
見た目とイメージとは異なり・・・フロントバンパーが弱いので強化を忘れずに。
また、専用のギヤカバー(軽量超速ギヤセット付属)がなければ超速ギヤが使えないのが痛い。
【スーパーTZシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
62mm | 81mm | ・サイクロンマグナム ・ディオスパーダ ・レイホークガンマ etc |
スーパー1シャーシとスーパーFMシャーシの良い所を取ったようなバランスが良いシャーシ。
若干ホイールベースが長いのでストレート向きではあるものの、重心が低いのでコーナーでも安定して走れる。
また、スーパーXシャーシ以外のシャーシはバンパーが弱いとあったけど、TZシャーシはフロントバンパーの耐久性が高い。
とある場所が悪くてなかなか静かにならないと言う弱点はあるけれども・・・高性能なシャーシであることは変わらないです。
ただ・・・TZ−XシャーシやVSシャーシの登場で影が薄くなっているのが現状かなぁ・・・。
専用のギヤカバー(軽量超速ギヤセット付属)がなければ超速ギヤが使えないのが痛い。
【スーパーXシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
70mm | 84mm | ・マックスブレイカー ・ナックルブレイカー ・ダイナホークGX etc |
新設計により生まれたスーパーXシャーシ。
最大の特徴であるのは裏面からモーターを交換できるという画期的な構造をしています。
トレッドが他のシャーシよりもワイドである為、踏ん張りが効くので安定性が高い。
また、ホイールベースも長いのでスーパーFMシャーシと同じく直線の多いコースで真価を発揮するシャーシ。
さらに・・・バンパー強度が他のシャーシとは比べ物にならないほどの強度を誇る。
新に設けられたネジ穴(前のセンターの2箇所とリヤの2箇所)によってローラーセッティングなどもしやすい。
さらにさらに・・・精度の良いスーパーXシャーシ用超速ギヤ(エアロミニ四駆シリーズ)が標準装備されているのも美味しい。
ただし・・・・特徴であるワイドなトレッドとホイールベースのせいでコーナーでの速度が落ちる。
また、全体的な強度が上っている反面、重量も重くなっている。
【VSシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
62mm | 79mm | ・ブレイジングマックス ・デザートゴーレム ・リバティエンペラーGPA etc |
スーパー1と同じトレッドとホイールベースを持つ、各部が強化された軽量かつコンパクトなシャーシ。
現在の井桁シャーシなどの主流となっている高性能なシャーシで、各部の精度がかなり高い。
スーパー1とは異なり、標準でスーパーXシャーシ用の超速ギヤが使用でき、スーパーXシャーシ用のFRPプレートも使用できる。
そのトレッドとホイールベースの短さから、コーナーの多いテクニカルなコースで減速をしにくい。
さらに、駆動効率なども良いので・・・回転音が静かになり易く、簡単に速度アップができる夢のようなシャーシ。
ただし・・・見た目ほどバンパー強度がなく、折れやすいので・・・その弱点をどうカバーするかが鍵。
・・・・・このバンパー・・・1回のコースアウトで壊れる事もあるからね。
【スーパーTZ−Xシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
62mm | 81mm | ・バニシングゲイザー ・ビートマグナムGPA etc |
スーパーTZシャーシにスーパーXシャーシのフロント&リヤに設けられたネジ穴が追加されたスーパーTZの進化系。
速いと言われていたスーパーTZシャーシにこれでもかと言うほど改良が加えられており、
ギヤカバーも無改造で超速ギヤが装着でき、スーパーXシャーシ用超速ギヤが標準装備(エアロミニ四駆シリーズ)されているのも美味しい。
バンパーも穴が埋まっているので・・・強度も高く、TZの弱点だったとある場所も改良されているらしく・・・静かになる。
ただ、トレッドとホイールベースはTZと変わらないのでストレートコース向きである事は変わらない。
しかし・・・このシャーシもあまり使っている人を見ないなぁ・・・。
使用されているマシンも数少ないので、なかなか手に入れるのが難しいせいもあるかもしれないけれど。
2・ミニ四駆PROシリーズ
PROシリーズの場合、フロントユニットの形状の違いがあるけれど、今の所は1種類。
【MSシャーシ】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
66mm | 80mm | ・ナイトロサンダー ・レイボルフ ・アバンテmkU ・ネオファルコン etc |
現在、タミヤが最も力を入れている最新型のセンターモータータイプのシャーシ・・・MSシャーシ。
今までのシャーシとは構造が全く異なる為、従来のシャーシから流用できる技術には限りがあるが、
シャーシ自体の重量バランスがかなり良く、駆動効率もプロペラシャフトがない為に・・・かなりの速さが期待できる。
フロントユニットとリヤユニットのバンパー部分の強度は恐らくミニ四駆のシャーシでは1番丈夫と見られている。
だけど、いくら丈夫だといっても・・・樹脂製のバンパーなので、やはり高速化してくると強化は必要です。
ただ、トレッドがかなり広い為にコーナーでの減速が弱点となる。
また・・・駆動効率は良いのだけれど、モーターで直接前後のタイヤを駆動させているので・・・トルク不足になる事が多く、
専用のモーターも現在ではトルクチューンPRO以外が使い難いと言う・・・モーターパワー面での弱点が大きい。
3・特殊なシャーシ(おまけ)
私がメインで愛用している・・・・FMXがこの部類
【スーパーFMXシャーシ(改造シャーシ)】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
70mm | 84mm | ・Fブレイカー1号機 ・Fブレイカー2号機 ・Fブレイカー3号機 ・Fブレイカー4号機 etc |
基本はスーパーXシャーシの逆転シャーシなので、トレッドやホイールベースはスーパーXシャーシと同じ。
一方のXシャーシからバンパーを切り離し、もう一方のシャーシへ取り付けるという制作方法のため、製作者によって全長が異なる。
その他は殆どXシャーシと同じだが・・・フロントモーターであるので、その事を考えてセッティングする事が要求される。
また、逆転する事で発生する不具合もあるので、その部分の改良が必要となってくる・・・かなり難しいシャーシ。
しかし、元がXシャーシである為・・・安定力が高い。
【MSXシャーシ(改造シャーシ)】
トレッド | ホイールベース | 主な搭載マシン | 画像 |
66mm | 80mm | ・アリアンロッド ・フレスベルグ ・テミスカリバーン etc |
MSシャーシのバンパーユニットにXシャーシのバンパーを付けただけのお遊びシャーシ(笑)
基本的にはMSシャーシと同じだが・・・重くなってしまう分、不利な事が多い。
格好は良いんだけどねぇ・・・。
あ、ローラーベースが自由に設定できるのが特徴かな。
・・・・・FRPで組んでしまえと言われればそれまでだけど(苦笑)
・・・・っと、シャーシの種類と特徴についてはこんな感じ。
現在多く使われているのは・・・VSシャーシやスーパー1シャーシ。
あの軽さとトレッドとホイールベースの短さが買われて使われているみたい。
では・・・そのトレッドとホイールベースについて詳しく見てみよう。
『トレッドについて』
左右のタイヤとタイヤとの距離。
この長さが長くなれば長くなるほどコーナーでの安定性は上るんだけど・・・。
減速してしまうし・・・コーナーのないコースレイアウトは無いと思うので、かなり重要な所。
なんで減速するかと言うと・・・『最速への道(基本編)』のトップページにも書いたけれど、
コーナーに入ったときにマシンはフェンスに沿って曲がっていくわけだけど・・・・・
そのときに外側のタイヤの走る距離と内側のタイヤの走る距離には差があり、
内側の方が短い距離を走るのに対して・・・タイヤは同じ回転数で回る。
つまりは同じ距離を走ろうとするんだけど・・・この場合左右タイヤの位置が離れているほどその差は大きくなるから、
それがそのまま抵抗になってスピードダウンする、つまり左右タイヤ幅(トレッド)が広ければ広いほどミニ四駆の場合は遅くなってしまう。
シャーシの種類でこのトレッド幅はある程度決まってしまうけど・・・ホイールやタイヤの取り付け方で調整できるよ。
出来るならば・・・短い方がコーナーでは速度が落ちなくて良いけど、その分・・・安定性が失われる事をお忘れなく。
『ホイールベース』
前後のホイールとホイールの間の距離。
この長さが長くなれば長くなるほどストレートでの直進性が上る。
だけど・・・・コーナーで大きく回るような走行ラインを取るので、これもまたコーナーで減速してしまいます。
分かりやすい例を言えば・・・・小さな車(軽自動車)と大きな車(リムジンとかあの長〜い車)のどちらが曲がりやすいといえば・・・
それはやっぱり小さな車の方がコンパクトに曲がれるよね?
大回りに回ろうとするのを・・・コーナーで無理に曲げようとすれば・・・これが抵抗になって遅くなるわけ。
ただ、このホイールベースだけは・・・シャーシによって固定なので、調整は不可能。
短い方が良いんだけど・・・・ストレートが大目の場合はロングホイールベースでも十分性能を発揮できるから、
コースによってシャーシを変えて挑戦してみるのも良いかもね。
っと・・・・トレッドとホイールベースについては分かったかな?
そうすると・・・トレッドもホイールベースも広いシャーシは遅い・・・と思われがちだけど、
実際は、その弱点をローラーの位置関係・・・いわゆるローラーセッティングで変わってきます。
前後同じ径のローラーが同じように付いていても・・・フロントローラーがタイヤに近く、
リアローラーの方が遠い場合はフェンス外側へ向かうフロント小リア大のセッティングと同じになるので、
安定はするけど・・・常にフェンスに押し付けられるので、速度ダウンする。
その辺を考えると同じセッティングでも差がでてしまうんだよ。
なので、シャーシの特徴を良く掴んでセッティングしていく事が大事になる。
また・・・・良くシャーシに穴を開けたりして軽量化している人を良く見るんだけど・・・。
ローラーなどを取り付ける土台であるのだから、シャーシ自体が無理な軽量化でフニャフニャしてたら・・・
ローラーの本来の力を発揮できずに遅くなったり、安定が損なわれたりするだけでなく、
シャーシが壊れやすくなる事にも繋がるので、なるべくは軽量化しないようにしよう。
また、シャーシの重量を削ると・・・重心も高くなりがちなので、レーンチェンジャーの攻略率も低くなってしまうよ。
シャーシの事については此処まで。
じゃあ・・今度は実際に走るときに地面と接触して進ませる部分・・・ホイールについてだよ。