5・ミニ四駆の身体・・・シャーシ

モーターの慣らしが終わり、今度は走る為の基礎部分『シャーシ』の慣らしをしていこう。

モーターの慣らしも大切だけど、このシャーシの慣らしが1番の重要ポイント。

シャーシの慣らしをしているかしていないかで大きく速度に影響してきます。

此処では基本的な慣らし方を実践しましょう。

 

『ホイールにシャフトをつける』

ホイールに六角シャフトを付ける・・・。

簡単そうで意外に難しいのがココ。

真っ直ぐにホイールの軸にシャフトを入れないと、

回転させた時にブレる。

ブレが発生した場合・・・・速度にかなり影響が出てきます。

なので・・・ココは慎重に行ないます。

 

まずは、1つのホイールにシャフトをハンマーなどで叩きながら付けます。

この時、ホイールの軸を見て・・・六角の穴があると思うけども、

ココの六角穴とシャフトの六角を合わせるようにします。

コツは、少し手で押し込んでからハンマーで叩きます。

あ、強く叩かないで、ゆっくりとトントンと。

画像ではただ叩いてるけど、実際には片方の手でシャフトを軽く押さえながらやるとGood。

入らなくなる所までシャフトを打ち込みます。

 

『シャーシにハトメ、ギヤを組み付ける』

後は、説明書通りにシャーシへギヤやハトメを付けて、片方のホイールを押し込みます。

この時も、出来る限り真っ直ぐホイールを付けます。

勿論、六角部分を合わせる様に組み付けます。

その時、ハトメ部分にはグリスを少し塗っておきましょう。

この金色の部分が削れてしまうのを防ぎます。

※ギヤにはまだグリスは塗らないように※

 

『プロペラシャフトの調整』

次にプロペラシャフトの長さ調節をします。

シャーシにプロペラシャフトをつけてみると・・・なんだか前後に動くと思います。

片方をピタッとシャーシの壁に当てた時にはこんなに隙間が。

これだけ隙間があると、回している内に前後に動いてしまい、駆動ロスが発生します。

それだけでなく、スライドしてしまう事で、シャフトの受けやギヤが早く削れてしまいます。

なので、適度にこの隙間を埋めるために、プロペラシャフトのギヤ部分をハンマーで叩いて調整します。

これも、シャフト部分を押さえながら優しく、少しだけ叩きましょう。

っと、隙間はこの位に。

ほんの少し前後に動く位。

もしも、打ち込みすぎた場合は・・・布か何かでギヤ部分掴んでグリグリと回せば戻るはず。

ただ、あんまりやらないようにね。

ギヤ部分が取れる可能性があるからね。

 

『シャーシ&ギヤの慣らし準備』

プロペラシャフトの調整が終わったら、これもシャーシに組み付ける。

こんな感じになったかな?

そうしたら、モーターなどを付けて慣らし・・・っと、行きたい所だけどちょっと待った!

慣らしは、グリスを付けない状態で行なうのだけれども、

プロペラシャフトの受け部分だけはグリスを付けます。

そうじゃないと・・・受けがどんどん削れて、プロペラシャフトが暴れるようになってしまいます。

そうすると・・・もう、シャーシの交換をするしか手が無くなってしまうので、

必ずグリスアップをしましょう。

【フロント部分のプロペラシャフト受け】

【リヤ部分のプロペラシャフト受け】

 

『ギヤカバーなどを全て取り付け、慣らし開始』

これで慣らし準備は全て完了。

モーターは・・・出来るならノーマルモーターが良いけれど、

手元に無いなら、前の作業で慣らしを行なったモーターで大丈夫。

後はバッテリーを入れ、ホイールが地面に付かないように台に固定し、スイッチオン。

固定する時は、テープなどで固定すると確実だね。

結構、やっていると振動し、落ちちゃうと勝手に走り出す事があるから。

 

組んだままの状態だと、かなり音がうるさいはず。

やる時は周りに迷惑が掛からないように。

 

暫く回していると、音が静かになってくるはず。

大体の目安はバッテリーを使い切る位。

感覚で音が静かになったら終了だよ。

 

かの有名な漫画本・・・ミニ四ファイターVによれば、

TZシャーシの場合は約15分

スーパーFMシャーシの場合は約30分

っと、言っているように結構長い時間回している必要があるみたい。

この時間の差は何かと言うと・・・・ギヤ周りの精度とかが関係してくるみたい。

精度が良いといわれているVSシャーシや、スーパー1シャーシ辺りは早めでも良いかも。

あと、オレンジ色のクラウンギヤを使っているシャーシ。

特にスーパーXシャーシなんだけども、

このオレンジ色のギヤは、同じクラウンギヤでもピンク色のクラウンギヤと比べて、硬い。

その為に長時間掛けて慣らさなければならないから注意が必要だよ。

 

それと、ちょっとした裏技。

これもミニ四ファイターVに書いてある事なんだけども、

慣らしをしている時にシャーシを少しねじる。

すると、ギィィッっと凄い音がするけど、ねじる事によってギヤ同士の噛み合わせを良く出来る。

これはPROのMSシャーシにも有効な技だよ。

ついでに、モーターにも負荷を掛ける事で、モーターの慣らし効果も出るというお得な技。

けど、あまり強くねじり過ぎるとシャーシが壊れるので注意!

 

此処ではスーパーXシャーシの事について書いたけれども、

基本はどのシャーシも同じ。

スーパー1だって、TZだって、MSでもね。

速さの秘訣は慣らしにあり!

 

次は、ミニ四駆の顔とも言えるボディの製作に入ります。

あ、得意分野だ(笑)

 

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