8・マシンメンテナンス

よく、アニメやマンガで聞く言葉で「メンテ」とか「メンテナンス」と言うのはこの事。

意味的には「整備」とか「修理」とかいう意味があるんだけれども、

まぁ・・・その名の如く自分のマシンを「整備」する事で常にマシンの力を最大限に保つ事。

それがメンテナンスの役割なんだよ。

メンテナンスをしていくと・・・走らせる前に悪い所などを見つけることもできるので、

レース中にパーツが壊れる・・・ローラーが取れてしまうなどトラブルを防止する事もできる。

 

では・・・実際のマシンを見ながらメンテナンスすべき所を頭に入れておこう。

 

『実習車 アバンテmkV Aero Advanced Avant】』

今回はこのマシンを使って説明します。

装備は・・・殆どキットを組んだだけのノーマル仕様だけども、

メンテナンスの仕方は殆ど一緒だよ。

また、MSシャーシ以外のシャーシでも変わりません。

 

【フルメンテナンス】

まずは・・・マシンの全てを整備するフルメンテナンス。

略して「フルメンテ」って言う事が多いかな?

行なうタイミングとしては・・・

 

@レースの前の日

Aレースの終わった日

 

っと、大体としてはこの2パターン。

レース前に行う事でマシンのコンディションをMAXにする事で、

レースで結果を残す事に繋がる。

で、レース後・・・。

激戦を乗り切ったマシンは各部が結構ガタガタになってたりするから、

次回のレースに向けてメンテナンスを施しておく事で、

次回のレース前のメンテナンスで「あっ・・・タイヤが壊れてて・・・ま、間に合わない・・・」とか

時間的なトラブルも防止できるよ。

では・・・フルメンテの仕方から見ていこう。

 

 

1・ボディを外す

まぁ・・・まずはボディを外さない限り何も出来ないよね。

ボディも、結構ホコリが付いたりして汚れているから、

ティッシュで拭いてあげたり、シールを使っていない場合は水洗いしてあげるのも良いかも。

 

2・マシンを分解する

一気に飛ばしちゃったけども、マシンに付いているパーツなどを1度全て外してバラバラに。

こうする事で・・・パーツ一つ一つを見ていくことで、パーツの損傷とかがすぐに分かるはず。

特に、この時点ではシャーシに損傷が無いかを見よう。

もし、割れてる・・・折れている・・・白いスジ(クラック)が入っている場合は交換をオススメ。

修理できるのなら修理しても良いだろうけど・・・シャーシはマシンの土台だから、

可能ならば交換してしまいましょう。

 

3・清掃

分解したものを・・・洗える所は全て丁寧に洗ってしまおう。

使用済みでボサボサになった歯ブラシ等で洗剤を付けて洗いましょう。

特に・・・洗っておきたいのが・・・ギヤ類、シャーシ、ターミナル。

此処にはグリスなどの油やギヤの削れたカスなどが溜まりやすい。

ターミナルは油などが付いてしまうと電気を通しにくくなっちゃうから。

あ、タイヤも洗えそうならばタイヤだけ洗剤で洗うのも良いかな。

外せない場合は・・・ガムテープなどでホコリを取ってあげましょう。

 

・・・・くれぐれもモーターやベアリングは水洗いしないように。

中が錆びて壊れてしまうよ。

 

 

4・組み付け

洗い終わって・・・暫く乾かす。

そして、水分が完全に無くなったら・・・今度は組み付け。

此処で・・・問題になるのが・・・ホイールの抜け。

何度もホイールの抜き差しを行なっていると、

どうしても穴が広がってしまい、ゆるゆるの状態に。

そうなってしまうと、本当は交換してしまった方が確実なんだけども、

そうも行かない時があるはず。

その場合は・・・シャフトにほんの少しだけ瞬間接着剤を付けて取り付けよう。

そうすれば、1レース位は持ってくれる事が多い。

ただし・・・つけ過ぎてしまうとベアリングの中に進入したりして、

ベアリングが固着してしまうなどの不具合が起きるので注意して行なおう。

ただ・・・確実性をとるのならばホイールは交換をオススメ。

走行中に外れると・・・遅くなったりコースアウトしたり・・・悪くすればベアリングの紛失もあるからね。

次に・・・ギヤ類。

これは歯が欠けてしまっていたりしているのはすぐに交換だね。

特にPROシリーズでは少ないけれど、普通のミニ四駆シリーズでは・・・

クラウンギヤが特に欠け易いので良く見ること。

もし、他の歯より小さくなっている場合は完全に欠けてるから交換だね。

OKだったらギヤを組み付け、グリス又はオイル系をきちんと塗ろう。

勿論、塗り過ぎは良くないので適量を。

そして、パーツ類の取り付け。

ビスで止まっている物はしっかりと締め付けて固定しましょう。

走行中にローラーがガタガタと緩んでいるマシンは結構見るし、

せっかくマシン自体が速く走ろうとしているのに、

パーツたちがそれを邪魔してしまうのは勿体無いからね。

ただし、締めすぎにも注意しないと・・・ネジ穴が壊れたりネジの山が壊れたりするから注意。

 

っと、フルメンテに関してはこれ位かな。

1度バラバラにして整備・・・結構、これは大切な事なので忘れずに行なってね。

 

【走行直前メンテナンス】

今度は走行直前に行なう簡易的なメンテナンス。

まぁ、メンテナンスと言うよりは走行前のマシンチェックと言うところかな。

見るところは・・・・。

 

@各ビス・ナットの締め付け確認

Aローラーメンテナンス(グリスアップor脱脂)

Bギヤグリスアップ

Cターミナル接点磨き

Dホイールの緩み確認

 

・・・っと、この5つだけ。

けれどもどれも大切な部分。

 

@の締め付け作業・・・これは必ず確認しておくべき。

前にきつく締めておいたから大丈夫・・・と言うのは甘い。

何度も走行していくうちに緩んでくるから、走行するごとの確認を怠り無く。

 

Aに関してはプラローラーの場合はグリスアップを忘れずに。

ベアリングローラーの場合は事前に脱脂をしておけば回転がスムーズになるのでオススメ。

 

Bのギヤへのグリスアップだけれども・・・グリスの場合はそんなに塗る必要は無いかな。

ただ、スクワランとかポリメイトなどのオイル系はこまめに塗っておかないと・・・すぐに油分が飛んじゃうからね。

 

Cのターミナルの磨き・・・意外とバッテリーの入れ替えなどをしていくと、

指紋が付いたりホコリが付いたりし易いのでしっかりと拭き取っておこう。

 

Dは意外に多いトラブルなので、ここもちゃんとチェック。

レース直前となると・・・交換は難しいから瞬着にお世話になると思うけど、

付け過ぎて軸受けまでくっつけないように。

 

っと・・・メンテナンスに関してはこれくらい。

ただ、メンテナンスと言っても沢山見るところがあって大変だけども、

メンテナンスで発見した壊れた部分・・・寿命の場合もあるけれど、

そうでない場合は・・・何か原因があって壊れる事が多いので、その対策発見に役に立つ。

またマシンへの愛情を注ぐと言う意味ではかなり有効かつ速さへ繋がる部分だからおろそかにしないようにね。

 

じゃあ・・・次は最速の道(基本編)のおまけ。

巷で噂のあのパーツ達について・・・ちょっとだけ話していくよ。

 

→Next Step 〜このパーツは・・・どうよ?〜

 

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