Fated Breaker FMX-X00-d
Giustizia Sciabola Rossa 【Astraia】
〜ジュスティッツァ・シャーボラ・ロッサ アストライア〜
日本語訳 【正義の紅き剣 アストライア】
〜誕生秘話〜
ミニ四駆発祥の地、日本。
しかし、ミニ四駆は全世界中に広まり、WGPの開催と共にさらにその熱は広まっていった。
その中、WGPにも参加し、第一回WGPではバトルレースを行なったとして悪いイメージを持たれ、
結果的には良い成績は残せなかったロッソストラーダ。
だが、その生きる為に必至だった彼らの心の中にも・・・ミニ四駆に対する熱き想いがあったに違いない。
これはそのロッソストラーダのお膝下、イタリアでのお話・・・。
数々のマシンが市販化され、ミニ四駆人口が増加したイタリア。
そこでは発祥の地、日本と同じようにリヤモーター系のシャーシが主流となっていた。
その中・・・日本のとあるレーサーからイタリアへともたらされた1つのシャーシ・・・。
それがスーパーFMXシャーシ。
リヤモーター系は様々な進化を遂げ、ついには最新型のVSシャーシが誕生するものの、
フロントモーター系のシャーシは初期型のFMシャーシと、
TZシャーシの元となったスーパーFMシャーシの2つのみ・・・。
従来のFMシャーシより強度、精度、整備性がはるかに向上したFMXシャーシ。
だが、このシャーシは一般に出回るリヤモーター系シャーシと異なり、扱いが難しかった。
リヤモーター系シャーシの改造法は多くの者達によって開拓され、今や最速を目指すのなら、
VSシャーシという方程式が生まれ始めていた。
その時代の流れの中・・・フロントモーター系のシャーシを使おうという者はなかなか現れなかった。
しかし、FMシャーシに魅入られた1人のレーサーが立ち上がる。
そのレーサーは元々、逆転Xシャーシはイタリアにあったものの、
日本から渡って来た日本製の逆転Xシャーシ・・・FMXシャーシを譲り受け、
様々な名車の集うイタリア車の魂と誇りを受け継ぐエアロボディの製作に取り掛かる。
エアロボディでバリア効果を生み出すナックルブレイカーをベースに、
ギヤケースを完全に覆い隠すだけでなく、ジェット効果や
フロントタイヤの起こす乱流を整流するために設けられたエアロ機構を搭載したフロントカウル。
長く延びた大型リヤ垂直ウィングで安定性を。
リヤカウルは軽く、そして極力タイヤに空気を当てないために設計されたハーフカウル。
そして、イタリアの名車で憧れでもあるフェラーリ・・・その中でも最高峰のエンツォフェラーリのように
長く延びたフロントノーズ。
これらを自らの魂を込め、ナックルブレイカーを改修していく・・・そして・・・。
イタリアのGPマシン・・・『神剣』の名を持つディオスパーダの魂を受け継ぐが如く、
新たなイタリアの剣・・・正義の紅き剣・・・『Astraia〜アストライア〜』を完成させる。
運命というのは不思議なもの。
FMXシャーシの生まれた日本でめまぐるしい活躍を見せる3機のマシン・・・。
FatedBreakerシリーズ・・・・・・。
アストライアは創造主の知らない内にその血統を受け継いでいた・・・。
第4のFブレイカーとして・・・。
そして、アストライアは日本に上陸。
日本のFブレイカーと壮絶な戦い(レース)を繰り広げる事となる・・・。
・・・・・・・っと、こんな感じな設定です。
本当に壮絶なレースを繰り広げるかどうかは・・・今後の私次第ですが、
此処では、アストライアに使われているちょっとした技術と、
シャーシの特徴についてご紹介します。
第1の特徴 〜フロントカウルのジェット効果〜
KAZさんの、Fブレイカー1号機 クローソーと同じように、フロントカウルの部分にスリットが入っています。
ただ、このフロントカウルは1号機や2号機とは異なり、マックスブレイカーのフロントカウル部分を使用せず、
1からプラ板で形成しています。その方が、形状にも自由が利き・・・安く仕上げる事が出来ますので(苦笑)
ただ、イタリア車の綺麗な曲線を再現する為に、プラ板をひたすら常温状態でゆっくり曲げました。
第2の特徴 〜リヤカウルのジェット効果〜
ここも、1号機を参考にさせて頂き・・・軽量化も兼ねて穴が開いています。
垂直ウィング前方から吸い込んだ空気をこの部分から排出し、加速に貢献します・・・多分(苦笑)
夜間の走行や、ドレスアップのために・・・この垂直ウィングの穴の部分に透明プラ板の厚板を使って、
リヤランプを組みつけられるような物を開発中です。
第3の特徴 〜フロントカウルのタイヤ乱流整流効果〜
見辛いかもしれないけど、フロントカウルのサイド部分の内側に、もう一枚プラ板を追加し、
そこを板で繋ぐ事で、フロントタイヤが回転する事で生まれる空気の乱流を、
この部分を使って推進力に利用する・・・ような感じの構造をしています。
また、この画像から、ギヤケース用の逃げ用切込みがカウルの見えるところには無い事が分かります。
ギヤケースを隠しつつ、シンメトリになるように設計されています。
第4の特徴 〜低重心ボディ〜
ギヤケースを完全に隠す為に、今までのFMXシャーシ用TTシリーズのボディは、
タキオン・レイを除き、後部ボディキャッチ部分を高くし、全体的に高重心にする事で隠してきました。
格好のために安定性を犠牲にするのを辞め、両方を成立させる事ができました。
第5の特徴 〜RS式 新型FMXシャーシの使用〜
今回、アストライアで使用するのはこのRS型FMXシャーシ タイプFを作りました。
見た目は、殆ど変化ありませんが、各部の細かい部分を改良しています。
まず、このシャフト受けのベアリング受けを、ノーマルのXシャーシのベアリング受けを付ける事で延長し、
620ベアリングが完全に隠れるようにしてあります。
これには2つの意味があって、
1つ目は空気に触れる部分を減らす事で、ベアリング表面の酸化を防止しています。
2つ目はカーボン入りのシャーシを使っているため、何故かこの部分がベアリングを入れたときにユルユルなので、
走ってるときにベアリングがぶれるとスピードダウンに繋がるので、それを防止しています。
このシャーシ、実はサイドローラーの付ける部分を取り去り、代わりにFRPプレートによってねじれを防止しています。
フロント2個、リヤ4個のローラーセッティングなので、基本的にサイドは使わないだろうということで、
この改造に踏み切りました。
ただ、サイドが必要になる場合は、FRPプレートの追加によってサイドを追加する予定です。
最後に、モーター周り。
ここは、マンモンさんのFMX3シャーシの案を参考にさせて頂き、このケース部分の切除改造を施しました。
この改造を施した事で、ボディを低重心化させることに成功し、軽量化もすることが出来ました。